演出が凄い。めっちゃ動く。
これとか帽子が浮く!!
表情が凄く動く。たまにシュールなところもあったり。それが面白い。
シナリオがぼやかしていたり、くどい部分が多くて、ちょっとやきもきさせられました。あと純粋に話しがめちゃ長いですね。プレイ時間が膨大なことに。
あとは、鈍感系主人公にイライラ。
プレイ当初また鈍感系ハーレム主人公かよ「けっ!」てなったのは覚えてます。
あと寮に女3男1で住むとかおかしいでしょ。色々おかしい、(いい意味で)。
非現実が現実になる(現実じゃない)がギャルゲーの醍醐味!!。
あれだけ、アピールされてわからないっていうのは脳に障害ある。
昔の仲間に、今と昔は違う「仲間ごっこは卒業しよう」「子どもじゃないんだから」とゲームの始まりにいきなり突きつけられる衝撃。
いや、たとえそう思っていっても、主人公が久しぶりに会えてうれしがっているのだから、乗ってあげてもいいじゃん。
そして、それだけ言われてもめげない主人公。メンタル強者か。
日常描写のギャグが面白くてずっと読んでいたいと思うくらいでした。
春告のキャラが凄く良かったです。ああいう、セクハラ姉御キャラがとても動かしやすそうです。
最近、作家は主人公と自分を重ねるという話を聞いたのですが。
このゲーム、ハゲネタが多かったのです。
主人公は髪が薄いことを悩んでいるのですが、これは作者も・・・ってことなのかと思ってしまったのは秘密
不思議な世界観なお話しでした。
普通の現実感のある話しかと思ったら、ちょっとずつ非日常に入りこんで、前世とか紅葉伝説とか絡んできて、かなり深みのある話でした。
あと、ヨダさんの絵が良い。
デフォルメキャラが好きすぎる。
というわけで、以下超絶ネタバレ。
1週目
勝手に推測して、突き放したのは理由があって、そこがストーリーの肝で、例愛シュミレーションゲームなのだから、恋愛のごたごたがあったのだろう。だとか思い込んでプレイしていたのですが、案の定でしたね。
アララギは恋愛ごとで取り合いになると、ヒヨには勝てないと思ったから距離を置いたとかもあったけど。
春告は笹丸が実の弟だとしり、どう接したらいいかわからないとか(いきなり超ネタバレ)
一応、「主人公の崇笹丸がいることでまとまっていた。仲が良いのとまとまっているのは違うもの。」とかの理由もあったけど
あそこまで突き放さなくてもよいのではって思ってしまう。
僕の感受性が薄いだけなのか・・・読解力がないだけなのか・・・
アララギが「おとーさん」と呼ばれるのが嫌っていう相談が流出しただけで、影でこそこそ笑われたりしないでしょって思ったのですが、いろいろと理解できないところが多かった。
アララギ めっちゃ良い子。
ひよの思いを知って身を引いてしまうところがいじらしい。
慰謝料の話しも良い話だと思いました。
最初は幸せを目指していたけど、だめになってしまったから 自分を納得させるために必要的な話。
それでアララギは笹丸に慰謝料を要求して指輪を貰うわけですが、最後に指輪を返して告白するシーンには「ふつくしい・・・」ってなった。
そして、アララギに対しての気持ちをちゃんと理解して結ばれるシーン、そして木の後ろで泣くひよにちょっと心を打たれたり。
ただ、「あたしが誰より好きだとわからないとダメ」とか言い出したときは、めんどくせぇーって思いました。
それだけ、ひよに対して思うところがあるってことなのでしょうけどね。
その心をどうやって埋めるのかと、わくわくしていたら急に若さんが現れて途中からに強制ループさせられるし、完全にぽかーんです。
これ、ひよと笹丸を結ばせるために、無かったことにされたってことですよね。
アララギ可哀想過ぎる。
アララギがいい子なだけに辛い。
強制ループして2週目。
妨害工作している犯人が青妹と見つけたけど、罪を擦り付けられたりして青妹にはイライラさせられっぱなしでした。
笹丸にもひよにも何で黙っているか疑問でした。
ああいうの本当に許せない。
あと主人公最強系の話しだということが判明。
荒くれ者をフルぼっこにして、乱暴する父親を倒したり、すかっとする話しが多くて良かった。
あとは鈍感系主人公にイライラ。
あれだけ、好き好き光線を浴びながらも好きな人はいるのか?どんな人なのか?と問いただしていく鬼畜さ。ひよさん可哀想。
秋が無い特別な地という伏線もあったし、作品が秋を象徴するものだろうとは、一週目の途中で予想は出来てたけど。紅葉した木々で埋め尽くすのは予想外でした。
あれは葉っぱを作ったってこと?
きっと膨大な量だし作るより展示の方が時間かかりそうなのですが・・・
そして、秋を持ってきたせいで起こる超常現象。
「泣きべそ鬼」という伝説があって
鬼は悪いことしたくないのに、悪いことをしなくてはいけないから、山の木々に向かってひどい言葉を投げつける。
すると鬼の言葉には言霊の力があって、その言葉は木霊して、木々は罵り合ってしまう。
罵りあうことを我慢すると木々は枯れてしまう。
そのせいで秋が無い。
ここで泣き虫鬼の話を繋がるのですね。
生徒同士罵りあい始め、最後は消えてしまう。
本当に不思議な世界観だと改めて思いました。
というか超展開過ぎてもうもぅ・・・
そして、笹丸とひよが前世からの夫婦だったという新事実、というか、ここまできたらどんな展開になってもおかしくはなく、なんでも受け入れられそうでした・・・
アララギの消えるシーンは不覚にも感動。
フレーフレーさーさーまーるー pic.twitter.com/eRGidiFiiL
— alaki paca (@arabiiiiiiiiiii) 2016年5月8日
そして、春告が実の姉には予想もつかなかった。
最後に、ひよと笹丸が結ばれて良かったね~って思っていると、
ひよも消えちゃうし・・・(;ω;)
笹丸の「俺たちずっと、夫婦でいよう」を聞いた時には涙ダラ~
っと感動していると、若さん現れてまた、強制的にタイムリープ
3週目
つまり夢見鳥学園は若さんの固有結界的なもので、秋を作らせるために秋に思い入れがある芸術家を集めていたということが判明でした。
完全に若さんルートの話しでした。
紅葉伝説と被せてきたのは、面白かったです。
若さんが実は前世の笹丸とひよの孫だから、若さんが笹丸のことをジジィと読んでということわかったりとした回。
てっきり、若さんが紅葉かと。
ゲームの中の紅葉伝説の悲しいこと・・・
簡単に言うと、紅葉の嫁ぎ先の正妻に恨まれて、鬼女として扱われるように差し向かわせ、紅葉を殺すように差し向けてしまった良心の呵責で自分も死んじゃうのです。
誰も救われなくて悲しすぎる。
せめて正妻に復習が果たせていたら、若の心だけは救われたかもですのに。
作中では、悪人はいない。臆病な妻は夫を思うが故に心を病んだだけだったと、ありましたが、流石に若に感情移入しているので、「正妻許さん!!」ってなっていました。
たぶん作中で述べているのは本当の悪意は無くて、善意も人を傷つけている的なことなのでしょうけどね・・・
世界が裏表なのはちょっとわかり辛かった。(これは僕の頭が悪いせいですごめんなさい)
用は、メビウスの輪が世界を作ってたってことですよね!!(思考放棄)
夢見鶏学園のいたるところに、若さんの思い出がかまい見えることに気づくのですが、
秋の景色を自分の手で作らなかったのは、綺麗だったあの日の秋の景色を穢してしまわないか心配だったってことなのかな?。
若さん自身に秋を描き上げさせると、呪いが若さんに返ってしまう。
呪いに吸い込まれる(?)若さんの手を取り、みんなで手を繋ぎ合って助けるのですが、笹丸の「疑うなよ。”優しさ”が繋がっていることを」のセリフに、僕の涙腺は崩壊でした。
僕の頭の中では、ひよが言っていた「物を渡すときに丁寧に渡せば、次に渡す人も丁寧に渡すようになる」みたいな言葉がリフレインしてました。
あと、ヘタクソっていうのは、心のこもっていない画を描く奴のことをいうんだ。
って言葉がちょっとグサッときたり。
これ、絵だけに限らず全ての物作りに言えることだなぁと・・・
4週目
エピローグ、
半が髪の毛切っていたのには笑った。
ただ、半とアララギが結ばれるのはフラグみたいなの立ってましたけど、それは許さない。
全員タイムリープしていた記憶を持っていて、それをちゃんと受け止めているの凄いですよね。
適応能力高すぎでしょ。
1週目ではアララギと笹丸が結ばれていたことを無かったことにしていることを、受け止めているアララギに切なさを感じずにはいられない。
アララギルートちゃんと欲しかったな。
ハッピーエンドで本当に良かった。
若さんにみるくちーを貰い。 「ただいま」って言って消えていくところでまたやられました。
たしかに凄く長い作品でしたが、プレイの価値ありの良作でした。
アララギルートが入ったファンディスク欲しい・・・
これが2009年の作品だということに驚きを隠せない。
もっと早く知っておきたかった。