アラキタウン

黒歴史や生き恥を切り売り

人間たるもの誰でも死は怖いものですな。

今週のお題「おとうさん」
父の日だから「おとうさん」ですか。なにもしていない。
ただの自分語りしますね。というか父語り。

私の父は本当に自由奔放な人だ。
父親としては良い人なのだけけど、人としては最低みたいな人だ。

良い点
父は田舎の自然に囲まれて育ったため、小さい頃は山川海と色んな所へ連れて行ってくれて、虫の捕まえ方や、木工工作、作物の作り方等、自然との触れあい方を教えてくれた

悪い点
人と会話ができない。というより会話のキャッチボールができない
できるのは一方的な主張だけ。
自分主義、自分の価値観を押し付ける。
情報リテラシーがない、よくわからない本の情報を信じ混みすぐ影響される。
回りの目とか全く気にしない。常識がない。
そんな人なので当然の如く友達もいない。
思春期の頃はこの父親を恥ずかしいと思った。

私を可愛がって育ててくれたのは、かなり歳をとってからの子どもだったことが
大きいだろう。
父が50近い時に私は生まれた。
ちなみに、お見合いで結婚したらしい。
まぁそうだろう。恋愛ができるとは思えない。
母もちょっと問題ありそうな人間だし。


とにかく自由奔放な人だった。
私が大学に入学したと同時に、一人沖縄に渡って自給自足の生活して、体壊して一年で帰ってきたり

行動力とかは見習えるものがある。

70を越えてからというもの、仙人のごとくほとんどしゃべらず本を読み、山を散歩して生きているとのこと。
あっけらかんとして、気ままに生きている人なので落ち込んだりみたいなとこを見たこともなかった。


ところが、最近父が入院した。
心臓に悪いところが見つかったということで、手術を受けることに。
可能性はかなり低いけど、もしかしたら死ぬ可能性のある手術。

私の抱く父のイメージとしては、「死ぬ時は死ぬもんだ~」くらいにあっけらかんとしてそうな感じだった。

だが、母から電話があり、本当に落ち込んでいるから父に電話してあげて。と連絡がきた。
予想外だったが一応父に電話をすると、本当に落ち込んだしょぼくれた声で
「えらいことなったわ~」っと嘆息した後、手術の説明だけして切られた。

およそ2分の電話だ。
主張だけして切る。これぞ私の父親。

死が怖いのなんて普通だろうけど、
当たり前のことが当てはまらない人だったので、ちょっと面白かった。

無事に手術は成功し、今はピンピンしているとのこと。

父のことは大好きだ。良い思い出もたくさんある。
ただ、相手はしたくない。喋りたくも一緒に何かをしたいとか思わない。なんとも不思議な思いを抱いてる。

ただ久しく会ってないし、このお盆には帰ろうかなって思った。